図書館のSFフェア2012-01-05 23:01

 今日は仕事初め。まだ授業はないが、実力考査を印刷したり、3学期の準備をしたり。ここ数年かけて学校図書館司書教諭の資格をとり、今年ついに念願かなって図書の担当となったので、図書館にも足を運ぶ。昨年末から年数回行っているブックフェアの一環として、現在「果しなき流れの果に ~SFの世界~」と題してSFフェアを行っている最中なのだ。まったく充実していなかった本校図書館に、一年かけて海外SF基本図書を入れたので(『アンドロ羊』『ソラリス』『幼年期の終わり』『タイタンの妖女』などなど)、その展示と、家から持ってきた「SFマガジン」やペーパーバック、古い洋雑誌(写真に写っているのは50年代の「F&SF」、表紙はチェズリー・ボーンステルである)などを並べて置いてみた。ポスターやポップももちろん手作りである。

 生徒が借りるのはラノベが多いのだが、中には『たったひとつの冴えたやり方』や『ねじまき少女』をリクエストしてくれたり、『シリンダー世界』を読んでいたりする奇特な子もいたりするので、大事にしていかなければならない。『ねじまき少女』をリクエストしてくれた子は親がディックのファンだというので筋金入りだ。まあ、そういう子は例外であって、たいていの生徒はあまり興味もなく通り過ぎていくといった感じ。「SFはちょっと…」と言う子も結構多いのである。去年だったか、「SFって宇宙人とか出てくるんでしょう? ファンタジーならいいけど…」と生徒に言われて唖然とした覚えがある。福島正実先生、もはやSFは無理解な大人ではなく、子供からも荒唐無稽な夢物語と思われてしまっていますよ。少年よ、大志を抱き、SFを読め、と言いたくなるよな。まあでも、無理に読ませるのもどうかと思うので、こうした展示をぼちぼちとしていくぐらいに留めておくとしよう。

 今日は時間もないので、これぐらいで失礼。明日は休みをとって、宝塚の手塚治虫記念館に久しぶりに行ってくる予定。

コメント

_ eleking ― 2012-01-06 00:18

うわ、英樹氏お手製の手書きPOPw。
こんなの目にしたら「アンビの子ら」は感涙しまっせー。

_ BP@究極映像研 ― 2012-01-08 00:05

 elekingさんと同様、POPに惹かれます!!
 T.T.のライブのようなものが存在する図書館! 素敵すぎます(^^)

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